【サイクリストインタビュー】「人生の節目には、いつも自転車がいた」――つくね父さんの30年

今回は、波乱万丈なサイクルライフを歩んできた【つくね父さん】(50代)にお話を伺いました。

​「ミツバチ族」だった学生時代、そして一度は置いたハンドル

​つくね父さんの原点は、学生時代に中古で手に入れた一台の「ロードマン」。

​「当時はツーリング仕様に改造して通学に使っていました。夏休みにはその足で北海道(道南・道央)を旅して。いわゆる『ミツバチ族』として駆け抜けたあの時間が、自転車にハマった最初のきっかけだったと思います」

​しかし、就職を機に「もう趣味として乗ることはないだろう」と、一度はスポーツバイクから離れることになります。

​再開のきっかけは3.11。絶望の中で見つけた「自由な足」


​再び自転車が人生に現れたのは、予期せぬ形でした。東日本大震災。沿岸からわずか2kmの自宅へ続く道は津波で閉ざされ、ガソリンも電力も制限される日々。

​「自由に動ける手段は、手元にあった折りたたみ自転車しかありませんでした。あちこち移動するうちに、いつしか通勤も車から自転車へ。復興が進み、各地で復興支援のサイクルイベントが開催されるようになると、吸い寄せられるように趣味としての自転車も再開していました」

​まさかの再会。けれど、それは必然だったのかもしれません。

​愛車:10年連れ添うフルカスタムの「Anchor RIS9」

​現在の相棒は、フレームからパーツひとつひとつまで、自身で「バラ完」した初めての一台、Anchor RIS9。

​「購入から10年以上経ちますが、自分で組み立てたバイクには特別な愛着があります」

​ヒルクライム中には「早く終われwwww」と本音をこぼしながらも、この愛車と共に数々の峠を越えてきました。

​忘れられない庄内の空と、最高のご褒美

​数多の景色を見てきたつくね父さん。しかし、一番印象に残っているのは特定の「場所」ではなく、ある「瞬間」の情景だと言います。

​「『じろで庄内』を完走し、ゴールして自転車を車に積み込んだ時に見上げた空です。『ああ、空が高いなあ。息子たちと一緒に走れて良かったな』と。あの時の清々しい気持ちは忘れられません」

​そんな至福のライドの締めくくりは、その土地ならではの「地酒」。

「地元の酒はその土地の空気に一番合う」と語る、大人な楽しみ方です。

​つくね父さんおすすめ!庄内の「鉄板」スポット

​補給の聖地: デイリーヤマザキ庄内羽黒町店。

​「ここの『羽黒あんぱん』は絶品!サイクリストなら一度は食べてほしいですね(笑)」

​イベント: じろで庄内。

​家族や仲間と走る喜び、完走後の達成感。庄内の魅力を肌で感じられる素晴らしい大会です。

​つくね父さん、素敵なお話をありがとうございました!

​学生時代の旅、震災からの復興、そして次世代へ繋ぐサイクルライフ。

つくね父さんの歩んできた道は、まさに「自転車が人生を豊かにする」ことを証明しているようです。

​皆さんも、大切な誰かと一緒に、庄内の高い空の下を走ってみませんか?

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