2026年2月20日16時より、庄内総合支庁において「出羽の国自転車活用推進協議会」の設立総会が開催されました。庄内地域を中心に、自転車を活用した地域づくりを進めていくための新しい組織です。
行政・観光・民間・サイクリストが一堂に
この協議会には、自治体や観光関係者、民間事業者、そして日頃から地域を走っている自転車愛好者が参加しています。立場の異なるメンバーが同じテーブルにつき、それぞれの視点を持ち寄りながら、地域の魅力を「自転車」というフィルターを通して発信していくことを目的としています。
道路や駐輪環境といったインフラの話、宿泊や飲食といった受け入れの話、そして実際に走る人の感覚。そのどれが欠けても、サイクリストに選ばれる地域にはなりません。設立総会は、その全員が顔を合わせる最初の場となりました。
ナショナルサイクルルート制度とは
総会では、近年全国で広がるサイクルツーリズムの動向とあわせて、国土交通省が推進する「ナショナルサイクルルート」制度についても紹介がありました。
これは、日本を代表するサイクリングルートを国が認定する制度です。走行環境の整備、案内表示の充実、サイクリストを受け入れる拠点づくりなど、一定の要件を満たしたルートが対象となります。認定されたルートは国内外に発信され、海外からのサイクリストを呼び込む入口にもなります。
広島・愛媛の「しまなみ海道」、滋賀県の「ビワイチ」などがその代表例で、いまや世界中のサイクリストが目的地として名前を挙げるブランドに成長しました。
出羽の国が持つポテンシャル
秋田県にかほ市から山形県庄内地方、新潟県村上市まで。かつて「出羽の国」と呼ばれたこのエリアには、自転車で巡る価値のある資源が数多くあります。
どこまでも続く日本海の海岸線。鳥海山と月山という二つの名峰。庄内平野に広がる田園風景。そして港町の歴史や、米と魚に恵まれた食文化。平坦路もヒルクライムも、絶景も食も、一日のライドのなかで味わえる密度の高さは、この土地ならではの強みです。
これから進めていくこと
協議会では今後、サイクリストの受け入れ環境の整備、モデルルートの設定と情報発信、イベントの開催などに取り組んでいく予定です。走りやすさと安全性を高めながら、「また来たい」と思ってもらえる仕組みを、地域全体でつくっていきます。
自転車を通じて地域の魅力を再発見し、多くの方に出羽の国を訪れてもらう。その第一歩が、この設立総会から始まりました。
今後の活動にも、ぜひご注目ください。



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