2027年5月25日(火)〜28日(金)、愛媛県松山市の愛媛県武道館を主会場に、世界最大級の自転車国際会議「Velo-city 2027 Ehime」が開催されます。
日本では初めて、アジアでは2016年の台北に続く2回目の開催です。欧州サイクリスト連盟(ECF)が主催し、愛媛県・松山市・今治市を中心とする実行委員会が共催。世界50を超える国・地域から約1,500人の政策決定者、研究者、専門家、自治体関係者らが集います。
Velo-cityとは何か
Velo-cityは1980年にドイツ・ブレーメンで始まった会議で、自転車を活用したまちづくり、交通政策、安全利用、観光振興、環境問題、健康・多様性など幅広いテーマを議論する「学術会議」を核に、最新技術やサービスを紹介する「展示会」、市民も参加できる「自転車パレード」、現地を自転車で巡る「テクニカルビジット(視察ツアー)」で構成される総合的なイベントです。
単なる学会ではなく、「自転車でより良い社会を創る」ための国際的な知見共有と行動の場として、世界中で注目されています。
愛媛開催のテーマは、申請時に「安全な自転車環境の創造」と掲げられていました。しまなみ海道という世界に誇るサイクリングロードを擁する愛媛だからこそ、日本独自の「自転車新文化」(健康・生きがい・友情)を世界に発信し、同時に欧州をはじめとする先進事例を学ぶ絶好の機会となります。
なぜ今、日本で開催されるのか ― 未来への広がり
Velo-city 2027は、単なる一過性の国際会議ではありません。
第3次自転車活用推進計画でも「海外の知見を取り入れつつ、日本の自転車文化や技術、取り組みを世界に発信する場」と位置づけられ、政府も支援を表明しています。愛媛県では開催に向け、安全技術の実証や次世代教育、案内のわかりやすさ向上など、「自転車新文化」をさらに深化させる取り組みが進んでいます。
この会議を通じて期待されるのは、
・日本のサイクルツーリズム(ナショナルサイクルルートを含む)の国際的認知向上
アジア・太平洋地域での自転車政策ネットワークの強化
・地方のルート整備や受け入れ環境づくりへの刺激
・インバウンドサイクリストのさらなる誘客
です。しまなみ海道の成功が世界に知られるように、各地の地域資源を活かしたルートが「世界に誇れる」存在になる可能性を広げてくれます。
出羽の国から見た、この国際会議の意義
私たち出羽の国自転車活用推進協議会が目指す「出羽の国NCR」も、この大きな流れの中にあります。
庄内の海と山、出羽三山や鳥海山、歴史と食を自転車でつなぐルートづくりは、まさに「地域の魅力を自転車で発信し、持続可能な地域活性化につなげる」というVelo-cityの精神と通じるものです。
2027年の会議で共有される国際的な基準や成功事例、安全対策、観光と地域づくりの融合は、私たちが走行環境を整え、受け入れ体制を高め、情報発信を強化していく上で貴重な学びになるでしょう。
また、日本全体のサイクルツーリズムが世界の舞台で注目されることで、将来的に出羽の国のルートも「日本の地方から生まれた世界に通じるモデル」として認知される可能性が広がります。
Velo-city 2027まで、あと約10カ月。
愛媛の開催成功が、全国の地域の取り組みを後押しし、自転車を通じた人と地域のつながりをより豊かなものにしてくれることを期待しています。
出羽の国からも、この国際的な潮流を前向きに捉え、地域の「走れる財産」を磨き続けていきます。
2027年、世界の自転車関係者が日本に集うそのときを、私たちも一歩一歩準備しながら迎えたいと思います。


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